岐阜県 若菜 32歳 事務員
妹の結婚がきっかけで、私も真剣に結婚を考えなきゃと思い婚活サイトを探しました。
アラサーでも安心して恋愛ができると評判のブライダルネットに登録をしました。
最初にごあいさつメールが来たのは、「35歳の会社員・ヒロシさん」です。
趣味が絵画鑑賞ということで、私と共通していました。
ブライダルネットは、趣味でも検索できるので共通の話題から話ができます。
「メールありがとうございます。是非よろしく思います」
ヒロシさんとのメッセージ交換は絵画の話を中心にスムーズに進みました。
その後、数人の男性ともメール交換もしていましたが、ヒロシさんに対する思い入れが大きくなっていきました。
メール交換から2週間
「今度一緒に美術館にでも行きましょうね」
とメールがあり、いよいよデートの誘いかな?と思ったけど、社交辞令だったのか具体的な話はなく、少し歯がゆい気分でした。
そんな時、
「若菜さんは写真登録しないの?顔を見たいなあ」
という内容のものがきました。
そりゃそうだよね、写真ナシでは信用出来ないですもんね。
ブライダルネットの写真掲載率は高いですが、私は写真が苦手で恥ずかしさもあり、自分のプロフィール写真はあえて掲載していませんでした。
でも、顔を見たいと言われ
「じゃ今度、撮っておくね」
と、軽い気持ちで返しました。
ところが、ヒロシさんは事あるごとに
「写真はまだ?」
と催促してくるようになりました。
あれほど楽しかったメッセージ交換でしたが、熱が一気に冷めました。
写真のことでうるさく言われるのが「めんどくさいなぁ」と思い、ヒロシさんとのメッセージ交換も辞めたいと感じるようになりました。
ある日、
「婚活サイトに登録したなら写真掲載はすべきです。きちんと交際してください」
と上から目線のメール。これを見て私は「はぁ?」と思いました。
写真掲載をすべきとか、きちんと交際って、今はまだメッセージ交換だけの関係でしょ?
ヒロシさんはムリに会おうとしたり、連絡先を聞いてくることもなく、メッセージの言葉は真面目で丁寧でした。
ただ写真に関しては、しつこい請求が続きました。それに、交際を迫ってくること。
「焦ってる感」を感じてしまいました。
ひょっとして、それがヒロシさんの本性なのかな?と思いましたね。
そう思うと、早いうちにヒロシさんという男性がわかって良かったと思いました。
私はもっとじっくり婚活をしたいと思うし、本当にお付き合いしたいと思えば写真の公開もすんなりしたと思うんです。
ということで、あまり深く考えても仕方ないのでヒロシさんにはお断りメールを出してお付き合いはやめました。