ここ数年テレビや雑誌で「婚活」という言葉をよく見かけます。この「婚活」、もう既に知っていらっしゃる方も多いと思いますが、「より良い結婚をするための活動=結婚活動」の略なんです。
そして、婚活している人同士がインターネットを通じて安全に出会えるサービスを「婚活サイト」といいます。実際、あなたのまわりでも「婚活サイトに登録したわ」とか、「婚活パーティに行ってきた」など、耳にすることが多くなってきたのではないでしょうか。
婚活って何?どんなことをするの?
一口に「婚活」といっても種類は様々です。代表的な物をピックアップしてみました。
- 街コンや合コン
- 友人の紹介
- お見合い話
- 婚活サイト(ネット婚活)
- 婚活パーティや婚活イベント
- 結婚相談所
この中で、今一番、急成長を遂げているのが、婚活サイトです。
婚活サイトには、結婚を真剣に考えている男女の情報がたくさんあり、そのサイトに自分のプロフィールを登録することで、条件にあった相手を探すというシステムです。そして、メールなどのやり取りから交際に発展する流れになります。
婚活サイトのいいところは、時間に縛られず、自分の好きな時にログインし、好みの相手を探せるところにあります。「婚活はしたいけれど、仕事で忙しくなかなか自由になる時間がない」とか、「人見知りで会話が苦手」などという人にはピッタリかもしれません。
出会い系と婚活サイトの違い
でも「婚活サイト」って、なんだか顔の見えないやり取りで「出会い系サイト」に似てない?
そう思われる方も少なくありません。
婚活サイトと出会い系サイトは法律上どちらも「インターネット異性紹介事業」という同じカテゴリに分類ます。しかし、両者のサービス内容を見れば大きな違いがはっきりと分かります。
入会条件の違い
出会い系サイトの入会条件は「年齢が18歳以上であること」のみです。これは児童(18歳未満)がサービス利用を禁止する法律のためで、インターネット異性紹介事業者は利用者の年齢確認を義務付けられています。つまり、18歳以上であれば誰でも入会できます。
婚活サイトでは「18歳以上であること」の他に「定職に就いていること、独身であること」など、より具体的な入会条件があります。無職、アルバイトなど結婚が現実的ではない人、既婚者や遊び目的の結婚の意識が無い人は入会できません。真剣に婚活する人だけが入会できます。
入会審査の違い
出会い系サイトでは「年齢確認」を運転免許証、健康保険証、パスポートなどを使います。あくまで本人確認ではなくただの年齢確認です。実態は法律順守のために行っているだけで、利用者の安全を考えての入会審査ではありません。
婚活サイトでは「年齢確認」に加え「本人認証」を必ず行います。少し手間とも思えますが、厳しい入会審査を設けることで、本気で結婚を目指す人たちに安心・安全な婚活サービスを提供しています。
運営会社の考え方の違い
出会い系サイトは、気軽な関係を望む場合や遊び感覚で出会いを楽しむ場です。そのため、運営会社は会員獲得に重点を置いています。会員数が多ければ婚活する人にとっても出会いの数も多くなりますが、ひとつひとつの出会いの質は極端に下がるでしょう。
婚活サイトは利用者の婚活をきちんと考えている会社が運営し、婚活に対する深い知識やノウハウで充実したサービスやサポートを受けることができます。そのため本気で婚活する人たちだけが集まり、質の高い出会いが生まれ成功率も上がります。
婚活サイトの世間のイメージの変化
ところで「婚活サイト」ってどんなイメージをお持ちですか?
ひと昔前は「インターネットで出会った」と言うと、危険、怪しい、不純など悪いイメージが先行していました。しかし、現在ではインターネットの出会いをテーマにした婚活ドラマや恋愛映画が放映され、婚活サイトは婚活のひとつの方法として幅広い年齢層に認知されています。
国の対応にも変化があります。現在日本では未婚化、少子化が大きな社会問題になり、国も年間30億円の予算を投じ、問題解決に動き出しています。全国各地で婚活支援を行う自治体や地方公共団体が活動を始めています。
さらにアメリカでは結婚するカップルの5組に1組が婚活サイトで出会ったというデータも出ています。このような時代背景をうけ、日本でも「婚活サイトで出会い結婚した」なんて当たり前になっているかもしれませんね。